ココカラファイン

2015年3月24日8:50

Visaプリペイド機能搭載の「ココカラクラブカード」を発行
サークルKサンクス店舗でもキャッシュバックサービスをスタート

ココカラファインは、国内で初めてリアル店舗で利用できるVisaプリペイドカード「ココカラクラブカード」をクレディセゾンと提携して発行している。2015年2月1日からは、サークルKサンクスとの業務提携の一環として、全国のサークルKとサンクスの店頭での「ココカラクラブカード」のプリペイド決済利用金額に応じたキャッシュバックサービスの提供も行っている。「ココカラクラブカード」および同カードのプリペイド決済機能の認知を拡大すると同時に、既存会員の利便性を高め、利用拡大につなげたい考えだ。

ポイント機能とVisaプリペイド機能を搭載
460万枚を発行し、切替完了で900万枚を想定

ドラッグストア1,174店舗(2014年12月現在)を展開するココカラファインは、2013年4月に6社を統合したのを機に、クレディセゾンとの提携によって、「ココカラクラブカード」の発行を開始した。

全国のココカラファインの店舗でポイントカードとして使用可能な「ココカラクラブカード」

統合前には各社それぞれが発行していた会員カードを、この「ココカラクラブカード」に一本化する方針で、現状は徐々に切り替えを進めている過程にある。「ココカラクラブカード」はこれまでに約460万枚を発行。すべての会員カードの切り替えが完了した段階では、約900万枚に上ると予想されている。

「ココカラクラブカード」は、同社のリアル店舗およびネットショッピングサイト「ココカラファイン.ネット」で利用できるポイントカードであると同時に、世界約3,810万店舗で利用可能なVisaプリペイド機能を備えたブランドプリペイドカードでもあることが特徴だ。

プリペイド機能は、「ココカラクラブカード」ではじめて搭載されたもの。同社店舗でプリペイド決済を利用した場合、月間利用額の0.25%(毎月10日・25日は1.25%)が、翌月キャッシュバックされるという特典が付いている。

カードへのチャージは、同社店舗のほか、クレジットカード(セゾンカードおよびUCカード)や銀行振り込みで行うことができ、入金上限額は5万円だ。

また、リアルの店舗だけではなく、ネットショッピングサイト「ココカラファイン.ネット」と店舗の連携も完了しており、会員はポイントサービスをネットとリアルで共通して利用できる。

プリペイド利用者は購入頻度が高まる傾向に
サークルKサンクスとは相互送客を推進

Visaブランドはすでに日本に浸透しているとはいうものの、「Visa=クレジットカード」との先入観が強いため、当初はなかなかプリペイド機能の認知は進まなかった。販売員が店頭で、入会時や買い物時に、ひとりひとりのお客様に対して丁寧にキャッシュバックサービスのメリットなどを説明することによって、徐々に理解が浸透していったという。

ココカラファイン 社長室 おもてなし推進部 次長 戸田隆幸氏

「小銭を探す面倒がないので、特にご高齢のお客様におすすめしているのですが、一度使ってみるとその便利さが実感できて、継続して利用してくださるケースが多いです」(ココカラファイン 社長室 おもてなし推進部 次長 戸田隆幸氏)

現在、「ココカラクラブカード」会員の約14%以上がプリペイド機能を利用するに至っており、まもなく20%に達するものと同社はみている。

同社店舗における購入客の1回の平均購入額は2,000円弱。「ココカラクラブカード」のプリペイド機能を利用している会員の、1回の平均チャージ額は3,000円強だ。プリペイド機能を利用している会員は、利用していない会員と比較して利用頻度が高く、その結果、月平均の購入額も高い傾向にあるという。

サークルKサンクスとの業務提携の一環として、ココカラファインでは2015年2月1日から、「ココカラファイン」の店舗と同様、全国のサークルKとサンクスでも、「ココカラクラブカード」のプリペイド決済の利用によって、金額に応じたキャッシュバックサービスが受けられるようにした。4月30日まではサークルKサンクス店舗限定で「新サービス開始記念キャンペーン」を展開中で、キャッシュバック率が1%プラスの1.25%(毎月10日・25日は2.25%)になる。

キャッシュレスは時代の流れだが、同社の中心顧客層は30代後半から40代の主婦であり、クレジットカードを保有していない人も少なくない。さらに今後ますます高齢化が進む中で、審査不要で誰でも使えるプリペイドカードの利用意向は高まると同社は見ている。

現状では、「ココカラクラブカード」の同社店舗以外での利用は、ごくわずかにとどまっている。同社では今後、サークルKサンクスのほかにも提携先を開拓し、プリペイド機能の認知拡大と、利便性の向上による利用促進に努めつつ、積極的な相互送客を図っていきたい考えである。

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