エディオン

2015年3月16日8:22

長期修理保証が魅力の「エディオンカード」で顧客との関係を深める
稼働率9割を誇り、リピーターの取り込みに成功

エディオンは、グループ店舗数1,212店舗を誇る家電量販店だ。日本各地の広範な地域に店舗展開しており、長年地域に密着した営業活動や事業展開を行っている。エディオンでは、オリエントコーポレーション、セディナとの提携クレジットカードである「エディオンカード」、3・5・10年の長期修理保証対象が付いた「あんしん保証カード」(決済機能は非搭載)を発行している。

ほとんどの商品を保証でカバー
年間で10万人以上の会員増を実現

「エディオンカード」は現在、会員数462万人。年間980円(税別)の会員サービス利用料で5年間・10年間の長期修理保証を受けられる。家電品の保証対象商品は5,000円以上(税別)の指定家電商品100品種以上に対し5年間の長期修理保証、10万円以上(税込)のエアコン・冷蔵庫は10年間の長期修理保証を付帯している。

ほとんどの商品を保証でカバーできる「エディオンカード」

「ほとんどの商品が保証でカバーできるのが弊社ならではの強みです。去年の1年間でも47万人もの方が保証で修理しており、1割以上の比率になります」(エディオン財務経理統括部 経理部長兼IR部長 村上栄一氏)

また、エディオン店舗での購入に対し1%~5%のポイント付与、一般加盟店において1会計ごとのクレジットカード決済に対し1%のポイント付与を行っている。例えば、日常のスーパーマーケットやレストランでの支払い、公共料金などの引落しもエディオンカード決済に変更可能だ。現在、月間で4分の3は外部加盟店での利用となっている。会員は、貯めたポイントをエディオンでの買い物に便利に利用できる。

エディオン財務経理統括部  経理部長兼IR部長 村上 栄一氏

また、パソコンやテレビ、エアコンといった高額商品の支払いの際、エディオンカード会員限定の支払い方法として、低金利分割払いでの支払いも可能だ。

エディオン 財務経理統括部 IR部 マネージャー 石山智昭氏は、「年間で10万人以上の会員増となっており、ここ半年で6万人の方にご入会いただいているように、カードの入会促進は順調です」と笑顔を見せる。

現金払いに対応した「あんしん保証カード」も発行
決済インフラの具備として複数の電子マネーを導入

エディオンでは、クレジット機能のない年会費不要の「あんしん保証カード」を発行。エディオンカードに比べて保証の範囲は狭いが、21品種以上の指定家電商品に対し3年、5年、10年の長期修理保証を付与している。会員は、3万円以上(税込)で3年間、5万円以上(税込)で5年間、10万円以上(税込)のエアコン・冷蔵庫は10年間の修理保証を受けられる。また、エディオン店舗での購入に対し、消耗品、PCサプライ、各種アクセサリで3%のポイント付与、TVゲームソフト、映像ソフト、音楽ソフトで5%のポイント付与を行っている。エディオンでは、「あんしん保証カード」を便利に利用してもらうことで、エディオンの魅力に触れてもらい、より優遇したサービスを受けることができる「エディオンカード」に切り替えてもらいたいとしている。

3・5・10年の長期修理保証対象が付いた「あんしん保証カード」

なお、最近では高額なポイントを売りとする家電量販店も登場しているが、エディオンでは地域密着型の店舗が多く、エディオンカードによる修理保証など、あくまでもサービスを重視している。

現在、エディオンカードおよびあんしん保証カードの利用者を含めると会員の売上構成比は約7割を占める。エディオンカードは世帯利用者が多く、年間の稼働率は9割程度あるそうだ。

なお、電子マネーについては、前払いの「楽天Edy」と「WAON」、ポストペイの「iD」、「QUICPay」に対応している。同社では、電子マネーの導入は決済インフラの具備の位置づけと捉えている。また、インコム・ジャパンのPOSAカードの販売も行っている。

エディオン 財務経理統括部 IR部 マネージャー 石山智昭氏

さらに、中国人観光客向けの決済サービス「銀聯」についても45店舗で導入。エディオンは郊外型の店舗が多いため、親和性の高い店舗を中心に導入を行ってきたが、今後さらに外国人観光客は増えると想定されるため、随時導入を行っていきたいとしている。

カードの発行により、会員の固定化で成果を感じているエディオンだが、今後の目標としては、まずは現在のペースでエディオンカードの会員数を順調に増やしていきたいとしている。また、あんしん保証カードからより保証内容の充実したエディオンカードへの切り替えも促していきたいとしている。

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