株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ

双方向即時振替にも対応

さらに、日本カードネットワークの双方向即時振替に対応する「リアルタイム口座振替オプション」をラインアップ。これにより、収納企業による顧客口座からの引き落としに加えて、企業側から顧客への入金にもリアルタイムに対応可能となった。

そのため、双方向の資金の流れがある公営競技や証券会社などから引き合いがあるという。現在のところ、そうした声に応えるパッケージ製品は「CARDNET COUPLER」をおいて他にない。

銀行の決済手段としては消費者サイドにも画期的なサービスであり、早期の普及も想像に難くない。さらに、「おそらく今後、銀行決済系の手段としてさまざまな分野で広がっていくのでは」と、森田氏は期待を寄せている。

クレジット決済業務の各種機能を備えたパッケージ「くれじろう」
顧客に必要な機能を部品化して提供

「CARDNET COUPLER」や「JTRANS COUPLER」では導入企業が自ら業務アプリケーションを開発する必要があるが、それをも包含した形で提供しているのが、パッケージ製品「くれじろう(Credit GW Components)」だ。インストールと環境設定作業で使用可能となるため、従来に比べシステム構築期間を半分ほどに短縮できる。早ければ出荷から1カ月程度で初期導入が完了し、センターとの試験を含めても3カ月から半年のスパンで運用が見込める場合もある。

パッケージ提供時には、「与信確認」「仕向先判定」「売上データ伝送」など、クレジット決済業務に必要な機能を部品化して提供する形式となっている。導入企業は自社の業務内容に応じて選択的に採用でき、開発コストが削減できる。また、独自の機能を必要とする場合には、そのニーズに合わせて対応できる汎用性も魅力となっている。

各種マスタや取引履歴はデータベースで管理し、ブラウザベースのWebシステムによる情報の管理・操作が可能だ。逆に、データベースを利用しない場合はファイルでのやり取りとなり、データ管理はシステム内で行うこととなる。

データベースで管理するカード番号、有効期限の暗号化、管理ユーザーの権限、パスワードなどは、普及が進む世界基準の「PCI DSS」を意識したセキュリティに対応している。森田氏は、「追加機能として、PCI DSSを意識したトークン化を考えています」と構想を口にする。

日本の二大決済ネットワークに対応し
顧客ニーズを汲み取り導入企業がPCI DSSに準拠しやすい環境を整備

富士通ミッションクリティカルシステムズでは、NTTデータのカード決済総合サービス「CAFIS」のひとつであるセンター間接続サービス(CAFIS TCP/IP手順)の利用を容易にしたパッケージ製品「CAFIS COUPLER Advance」も展開している。対象となるセンターへの接続機能に特化しているため、安価・安全かつ短期間での導入が実現できる。

「CAFIS COUPLER Advance」は「CAFIS COUPLER」の後継製品として、基本機能を踏襲しながら利便性向上を図る機能を拡充してきた。富士通の製品として長く使用されてきており、さらに新規ユーザー向けに、昨今のシステム開発環境に合わせて機能をより分かりやすく見直そうとしている。

このように、パッケージ製品のラインアップがNTTデータと日本カードネットワークという日本の二大決済ネットワークに対応し、導入企業のニーズに応じて選択肢が用意されているのもメリットだ。

製品の品質のみならず、カード決済向けの数多くのパッケージ製品を長きにわたり提供してきたからこその、業務的なノウハウの蓄積も大きな強みだ。導入企業に向けてのサポート面の充実も高評価を得ている。今後は、クラウド展開や、それにともなう料金体系の見直しなども視野に入れている。「技術の会社として、我々しかできない分野をと考えています」と森田氏は笑顔をみせる。

※「CAFIS」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。

 

■お問い合わせ先
株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ
〒221-0013
神奈川県横浜市神奈川区新子安1-2-4
オルトヨコハマビジネスセンター
「CARDNET COUPLER」
「JTRANS COUPLER」
「くれじろう(Credit GW Components)」
TEL 045-438-2131
「CAFIS COUPLER Advance」
TEL 045-438-2139
http://www.fujitsu.com/jp/fmcs/

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