2020 Cashless Japan

訪問サービスの請求の課題を解決する「NP後払いair」
作業員の現金管理も不要に

 

ネットプロテクションズでは、通販に留まらずB to Cの後払い決済サービスの裾野も広げつつあり、2015年7月には「NP後払いair」をリリースした。「NP後払い」で培ったノウハウを応用した、お客様の自宅等に訪問してサービスを提供する企業のための、後払い決済代行サービスである。

住宅設備の修理・メンテナンス、引っ越し、ハウスクリーニングなどのサービス業では、事前に見積りを提示していても、当日になって追加や変更が生じることも多く、事前決済が困難だ。そのため、作業員が釣り銭を持参して現地で当日、現金決済を行ったり、後日あらためて請求書を発行したり、集金したりするなどの必要が生じていた。

「NP後払いair」では、作業前にお客様の氏名、住所、電話番号、作業内容などの基本情報を登録することによって、すぐに後払い可能かを確認することができる。現地で金額の変動が発生した場合も、上限金額の範囲内であれば再審査の必要なく後払いを利用することが可能である。また、お客様にとっても、会員登録などの手続きなくサービスを受けた後に、コンビニなど好きな場所で支払えるので、幅広いニーズへの対応が可能となる。

この「NP後払いair」は、サービス開始早々から、大きな反響を得ている。

例えば家事代行業界大手のベアーズでは、かつてはベアーズレディ（家事代行スタッフ）によって現金決済をメインとして対応していたスポット需要を、すべて「NP後払いair」に切り替えた。その結果キャッシュレス化が実現され、家事代行スタッフが現金を管理する必要がなくなったばかりでなく、入金確認や未納金の対応といった本社経理業務の負荷削減にも繋がっている。

シンエイが運営する水のトラブルサポートセンターは、家庭における緊急時の水道修理などに対応しているが、緊急の修理対応という業務特性上、お客様の手持ち金額が不足しているというケースが多く、以前は代金回収の遅れや貸倒れが数多く発生していた。この未回収リスクや督促対応などの手間を「NP後払いair」の導入によって解消できたのである。

地域に密着してテレビ工事や家電サポートなどのサービスを提供している神奈川県川崎市のライフコミュニケーションズでは、かつては地域密着型だけにかえって督促がしにくく、全体の30％も発生していた支払期限切れ債権を、「NP後払いair」の導入により解消。キャッシュフローが大幅に改善された。

また、給湯器やエアコンの取り付け工事など季節変動が激しい業務では、繁閑の波に合わせて対応人員を確保する必要が生じるため、「NP後払いair」のようなアウトソーシング・サービスを利用する価値は大きい。

サービス業のリスク・コントロールは非常に難しく、「NP後払いair」は、通販業界で多くの実績を積んできた同社だからこそ提供が可能になったサービスだと言える。

「ユーザー企業には、われわれのサービスやノウハウをうまく活用していただくことで業務を効率化し、本来の業務に専念していただきたいと考えています」（ネットプロテクションズ 市場開発室 角元友樹氏）

同社は主力事業の「NP後払い」をはじめ、「FREX B2B後払い決済」「NP後払いair」のユーザー数の拡大に努めながら、今後もますますサービスの幅の拡充、質の向上を追求していく意向である。

 

■お問い合わせ先
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