- 2018-9-30
- 4章
2016年4月18日9:30
2016年秋頃に「セブン銀行 デビット付きキャッシュカード」を発行
日本人だけではなく、海外送金を利用する外国人の入会も想定
セブン銀行は、 2016年秋頃にJCBデビットカードおよびセブン・カードサービスが提供する電子マネー「nanaco」の機能を搭載した「セブン銀行 デビット付きキャッシュカード」を発行する予定だ。
海外送金サービスの展開により外国人の口座利用者も多い
「セブン銀行 デビット付きキャッシュカード」は、「セブン銀行ICキャッシュカード」に、ジェーシービー(JCB)が提供する「JCBデビットカード」の機能と、セブン・カードサービスが提供する電子マネー「nanaco」の機能を搭載したカードとなる。
デビット機能による支払いは、セブン‐イレブン、イトーヨーカドーをはじめとする国内外のJCB加盟店(インターネット上のオンラインショップを含む)で利用でき、利用するごとに「nanacoポイント」が貯まるという。セブン銀行では、150万口座を有しているが、メイン口座としてよりも個人の趣味や小遣いなどのサブ口座として利用されていることが多い。今回、「セブン銀行 デビット付きキャッシュカード」を発行することで、セブン‐イレブンなど、グループ店舗を利用する顧客から、おサイフ代わりに使用できるカードを提供してほしいという要望に応えることができる。
また、同社の口座は日本に在住する外国人の利用者も多いという。同社ではウエスタンユニオンと提携し、海外送金サービスを展開しているが、セブン銀行口座利用者の約1割が海外送金の契約を行っている。そういった利用者が保有するカードとして、クレジットカードは審査が必要となるが、デビットであれば原則誰でも保有することが可能だ。
利用に応じて「nanaco」ポイントを付与
150万人の利用者を中心にデビットを勧める
さらに、グループのセブン・カードサービスでは、クレジットカードの「セブンカード・プラス」、電子マネーの「nanaco」を発行しているが、今回、デビットカードを投入することにより、グループとして3つの支払い方法を取りそろえることができる。
なお、導入に向けては他の国際ブランドも含めて検討したが、「サポート体制等も含め検討した結果、今回はJCBブランドを採用しました」と荻原氏は説明する。初期の投資は必要となるが、システムコストの回収は数年間を見込んでいる。なお、金額が確定しない一部の加盟店では、一定の利用制限は行う予定だ。
利用者については、セブン‐イレブンの店舗を利用する層や外国人が多くなるとみている。まずは、150万口座の利用者を中心にデビットの機能を利用してもらいたいとしている。