JR九州

2017年5月8日8:15

列車予約や時刻・運賃検索、運行情報など九州の鉄道を楽しめる「JR九州アプリ」
ゲーミフィケーション機能を取り入れ、ダウンロード数は順調に推移

JR九州は、JR九州エージェンシーおよびShowcase Gigとともに、JR九州の公式スマートフォンアプリ「JR九州アプリ」を共同で企画開発した。「JR九州アプリ」は、「JR九州インターネット列車予約サービス」での列車予約や時刻・運賃検索、JR九州運行情報など基本的な鉄道アプリ機能に加え、“JR九州の鉄道”を楽しめるゲーミフィケーション機能を提供するもので、ダウンロード数は順調に推移しているそうだ。

2017年1月で17万ダウンロードを記録
日常でもアプリを利用したくなる仕組みを導入

「JR九州アプリ」は、インターネット列車予約の利便性向上と、JR九州と利用者との新たなコミュニケーションを図る目的で導入したという。2017年1月末時点で、約17万ダウンロードを記録している(その後、2017年3月9日に20万ダウンロードを突破)。

「JR九州アプリ」のトップ画面。トリップメーターは、一日1回押すことができるボタンで、押すたびにメーターが貯まっていき、100%になるとスタンプやeレールポイントをプレゼント

利便性向上策としては、毎回ログインする手間を省き、スムーズな予約を実現することでインターネット列車予約のさらなる利用増加につながると考えている。また、列車を予約しなくてもアプリを毎日立ち上げるだけで「何かいいことがある」アプリとすることが、利用者の日常生活の一部となり、JR九州をより身近に感じてもらいたいとしている。

同アプリを利用すると、九州新幹線・特急列車をはじめとする列車予約はもちろん、予約を伴わないアプリの起動やインスタントウィンでも、JR九州が提供する「eレールポイント」を入手可能だ。「eレールポイント」は共通ポイント等への交換も可能なポイントサービスであり、鉄道利用時に限らず、日常でもアプリを利用したくなる仕組みを導入している。

「列車を予約する予定がなくてもこのアプリに触れていただき、お客様とのコミュニケーションの向上を図っていきたいと考えております」(JR九州)

スタンプにはコレクションとしての要素も
九州への旅行者や鉄道ファンも楽しめる

JR九州では、アプリ導入前の時点ですでに、スマートフォン6割、PC4割という予約状況であり、スマートフォン予約のさらなる操作性向上を課題としていた。アプリの列車予約画面では既存のスマートフォン用画面を表示しており、基本的にブラウザとの違いはないが、従来のブラウザと異なり、予約の都度ログイン・ログアウトする必要がないほか、シンプルな機能・画面とすることに注力しており、親和性は高いとしている。

また、予約回数や予約した新幹線・特急列車に応じてスタンプが付与されるなど、コレクションとしての魅力もあり、九州在住の方のみならず、九州への旅行者や鉄道ファンも楽しめる要素を盛り込んでいる。

「個性溢れる洗練されたルックスやインテリア、ユニークな仕掛けが満載のD&S(デザイン&ストーリー)列車などJR九州の魅力やサービスに日常的に触れていただくことを意識しております。また、連続ログインや通算ログイン、列車を予約することで付与されるスタンプなど、お客さまに定期的にアプリを使っていただけるような工夫を施しております」(JR九州)

「列車位置情報表示機能」を追加
アプリの楽しさ、予約の利便性を訴求

機能の拡張にも取り組んでいる。2016年12月に新機能「列車位置情報表示機能」を追加。当初の機能でもある「時刻表機能」など、日頃からJR九州を利用している人には利便性の高いアプリとなっている。JR九州では、「列車予約に限らず、通勤・通学など日常の列車利用時にも役立つアプリとして、認識してもらえると期待しています。今後も定期的なアップデートを行い、お客様の利便性向上につなげていきたいです」としている。

列車位置情報「どれどれ」イメージ

なお、JR九州では、2017年7月から、「eレールポイント」(インターネット列車予約)、「JQポイント」(クレジットカードJQ CARD)、「SUGOCAポイント」(ICカードSUGOCA)の3つのポイントサービスを統合して「JRキューポ」サービスを開始することで、貯めやすく・使いやすいポイントサービスを目指している。「JR九州アプリ」でのJRキューポによるメリットは、現在検討中となっている。

順調に利用者が拡大しているように思えるが、「JR九州をご利用のユーザー数を考えても、まだまだアプリ利用者増加の余地があるのではないかと考えております。今後もアプリの楽しさやアプリを使った予約の利便性を訴求してまいります」とさらなる展開に力を入れる方針だ。

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