JR東日本メカトロニクス、自由な発想力と行動力…若い力で新しいペイメントビジネスの領域を開拓・推進

2020年3月3日8:00

日本を代表するキャッシュレスインフラを加速

JR東日本メカトロニクス株式会社(JREM)の技術は、駅やマチナカなどさまざまな場所で使用されている。改札機、ホームドアなどの駅設備のイメージが強いが、実はICカード・電子マネーソリューション事業では、JR東日本グループはもちろん、グループ外の顧客へ向けたキャッシュレス推進サービスでも活躍の幅を広げている。モバイルやキャッシュレス決済に親しんだ若い世代の社員が、鉄道系機械設備会社という従来の枠から飛び出し、シェアオフィスやMaaS(マース:Mobility as a Service)といった新しい領域を視野に入れたペイメントビジネスの推進役を担っている。人材採用にも積極的に取り組む同社の魅力に迫った。

J-Mupsに加え、CARDNET、CAFISと連携
働きやすい環境づくりを整備

JREMのペイメント事業は、創業当初の交通系電子マネーの開発・販売を中心としたビジネスから大きく変貌を遂げている。その軸となっているのが、クラウド型マルチ決済プラットフォーム(JREMシンクラ)」である。
クレジットカード、銀聯カード、各種電子マネーに対応したクラウド型マルチ決済システム「J-Mups」の利用を拡大してきた。このほど、日本カードネットワークが運営するクレジット決済ネットワーク「CARDNET」と、エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)のキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS」との協業を展開することになり、日本を代表するキャッシュレス決済のインフラ作りを進めている。

JR 東日本メカトロニクスの決済スキーム。

国内の2 大センターに接続し、マルチマネーに対応する

JR東日本メカトロニクス 営業本部ペイメント営業部長の小山智之氏は「クラウド型マルチ決済プラットフォームの利用は、CARDNET、CAFISとの連携の広がりに合わせて、大手カード会社を中心に急速に広がっています。今後は、カード会社と取引関係がある決済端末メーカーや、インターネットやIT系の決済サービスの企業とも連携を広げていきたいです」と話す。

政府のキャッシュレス推進が追い風になっている形で、JREMのペイメント事業は急拡大している。優秀な人材を確保するために、働きやすい環境づくりにも力を入れており、ダイバーシティの推進やフレックスタイムの導入、スマートフォンなどのモバイル端末を活用したテレワーク環境も整備した。2020 年2月からは、フリーアドレススタイルのオフィスも導入し、働き方改革のギアを上げる。

フリーアドレススタイルのオフィス

JR東日本を後ろ盾に若手社員の新たな挑戦を後押し
フリーアドレス、テレワークを導入

ペイメントビジネスの拡大を最前線で担っているのが、NTTデータの「CAFIS」との連携を担当している、JR東日本メカトロニクス 営業本部ペイメント営業部アライアンス推進グループ担当課長の柳澤恵氏と、「J-Mups」を8年前の立ち上げ当初から担当している同グループ担当課長の中嶋氏だ。

柳澤氏は「クレジットカード会社や加盟店の方々とお会いし、キャッシュレス決済が世の中に求められているという期待感がひしひしと伝わってきて、毎日の仕事にやりがいが持てます」と充実感を口にする。中嶋氏も「J-Mupsで以前から取引関係のある三菱UFJニコスはもちろんのこと、その他のクレジットカード会社も含め、客層が一段と広がりました。キャッシュレスが追い風になって、スピード感に拍車がかかっています」と言う。

営業本部ペイメント営業部アライアンス
推進グループ担当課長 柳澤恵氏

ホームドアや改札機など従来型のビジネスに比べると、ペイメント業界の流れはスピードが格段に速い。また、取引先のクレジットカード業界は競争が激しく、うまく距離感を取りながら、攻めと守りのタイミングを計るなど、ビジネスの醍醐味を感じることができるシーンが数多いという。このため、営業現場の最前線は、若手社員が主人公になる。

「グループ内のビジネスと違って、グループ外の新しい顧客を開拓する仕事は、緊張感が高まります。文化の違う方々とうまく接することができて、信頼関係を築くことができたときに、自分の努力が報われたという達成感が得られます」(中嶋氏)

こうしたビジネスのスピードに対応するためには、社内の働き方改革を進める必要がある。その中の1つが、オフィスの「フリーアドレス」だ。フリーアドレスとは、固定席をつくらずに、社員が自由な席で仕事ができる仕組みのことだ。

営業本部のオフィスが試行的にフリーアドレスに一新された。これまでの島型オフィスとは違い、自由な雰囲気で機能的に仕事に取り組めるようになった。営業と技術が一緒になって作っていくプロジェクトがペイメント関連のビジネスには多い。オフィスの変革により、コミュニケーションがより活性化しているという。

また、フレックスタイム制は、従業員が日々の始業・終業時刻を自身で決定して働く事ができる制度。勤務時間をずらすことで、通勤ラッシュを避けることができたり、個人が効率的に時間配分を行なうことで残業の軽減を実現できるなどのメリットがある。

業務が急拡大しているJREMでは、働き方に自由性を持たせることによって、優秀な人材の採用や定着の向上につなげようという狙いがある。柳澤氏は「営業担当者としては、直行直帰がやりやすい環境があると仕事の効率が上がります」と話す。テレワークを活用すれば、営業の出先から、チャットを使って上司の指示や承認を仰ぐことも可能だ。

中嶋氏は「JRという大きな後ろ盾を得て、新しいものに挑戦していけるのはメリットです。カード会社とお付き合いを増やしていきたいので、たくさんの仲間に入社していただき、新しい方々と一緒になって、ネットワークを広げていきたいと考えています」と話す。

柳澤氏は「JREMで取り組んでいるキャッシュレス決済事業は、Suicaの電子マネー機能を活用しながら、新たな社会インフラである決済サービスを構築していくのがミッションで、それができるのはこの会社だけです。Suicaを軸にさまざまなキャッシュレス機能を全国各地に普及できる仕事です」と魅力を語る。

JR東日本メカトロニクス 営業本部ペイメント営業部マーケティング・セールスグループ主席の蓑輪裕太氏は、JR東日本グループ向けの端末の提供と、PASMO事業者向けにキャッシュレスを支援している。

営業本部ペイメント営業部マーケティング・
セールスグループ主席の蓑輪裕太氏

JREMは、JR東日本と、JR東日本グループの決済サービスを提供するビューカードと連携し、電子マネーをJR東日本グループの駅ビル・エキナカで支払いに利用できる端末を設置するが、蓑輪氏は、このプロジェクトの立ち上げに携わった。

入社8年目の蓑輪氏は「Suicaで新しいビジネスを起こしたいという動機でJREMに新卒で入社しました。もともとカードの技術開発をしていましたが、営業本部に入り、お客様と一緒に事業を作っていくという仕事に携わることができて、『やりたいことができている』というのが実感です」と話す。

教育体制整備でペイメント業界の動きを把握
『技術サービス創造』に向けビジネスメンバー拡充

社内には若年層の働き手が不足していて、蓑輪氏のように30歳でプロジェクトの立ち上げやリリースなどの仕事を、メーンを張って活躍している若手社員は珍しくないという。

「社内には、若い人の意見を吸い上げ、ビジネスに活用したいという雰囲気を強く感じます。若手が重要な役割が担うことができ、やりがいのある職場だと思います」(蓑輪氏)

JR東日本メカトロニクス 営業本部ペイメント営業部事業戦略グループの小原さおり氏はペイメント営業部の収支管理を担う。転職して3年目になるが、JREMを選んだ理由は「JR東日本グループの安定感と、教育体制がしっかりしている点です」と言う。営業本部内では昨年度、OJTだけでなく、動きが速いペイメント業界のことをわかりやすく理解させるための教育体制を整えたという。

営業本部ペイメント営業部
事業戦略グループ 小原さおり氏

ペイメント事業の戦略策定に関わる小原氏は「若手の意見が通りやすく、フランクに話ができる環境です。急成長しているペイメント事業は、お客様のニーズも異なり、営業本部内のチーム同士の連携が重要になります。言わなければならないことは率直に意見していきたいと思います」と話す。

小山氏は「JREMの企業理念である『技術サービス創造』を担っていただける新しいビジネスメンバーを募集しています。『自分だったらこうしたい』という考えや夢を持ち、それを実現していくために、多くの人とコミュニケーションを取りながら、果敢にチャレンジすることができる人材を求めています」と話している。

■お問い合わせ先
JR東日本メカトロニクス株式会社
営業本部ペイメント営業部
〒151- 0053 東京都渋谷区代々木二丁目1 番1 号
新宿マインズタワー
TEL : 03-5365-3628
http : // www. jrem.co. jp / index. html

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